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■けがで出血したら
血が出るようなけがをした場合、まず、出血の部位や程度、手足の変形などのほかに、
ショック症状がないかチェックする。
体内の血液が急激に失われると、臓器や細胞の機能を維持するのに欠かせない血液循環が、
得られずに、顔面蒼白(そうはく)や四肢冷感、冷や汗などの症状が出る。
成人の総血液量は体重の7〜8%。
そのうち急激に20%を失うとショック症状が出て、30%を越すと命が危ない。
応急手当が必要なのは噴き出すような「動脈性出血」。
真っ赤な血液が脈打つたびに噴出する。
赤黒い血液が持続的にわき出してくる「静脈性出血」も長引けば危険だ。
出血部位にガーゼやタオルをあてて、その上から手で強く圧迫する。
片手で無理なら両手で握り、救急車が到着するまで押さえる。
感染を避けるため、ビニール袋やゴム手袋をはめてやる。
出血部位の心臓に近いところを布などで縛る「止血帯法」が推奨されていたころもあるが、
東京救急協会の茂呂浩光指導課長は「素人には難しく、細いヒモや針金などを使って、
強く締め付けすぎると、逆に体を傷めることになる」と、話す。
血流が途絶えた場所が壊死(えし)することもあるので、避けた方がよい。
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